禁忌を破る爆速スラッシャー復活か?
#0045
フォービドゥン(Forbbiden)はサンフランシスコで結成されたバンドで、スラッシュメタル初期から活躍。ベイエリアスラッシュのシーンでその一翼を担った。
もともとは1985年に FORBIDDEN EVIL の名前で結成されたが、この当時、PMRC(Parents Music Resource Center)を中心に音楽倫理をふりかざしレッテル貼りを行うヘヴィメタル業界への「魔女狩り」のようなバカげた弾圧ムーブメントが吹き荒れていたこともあり、ブラックメタルバンドと誤認されて反キリストや悪魔的イメージがつくことを回避するため、レーベル契約時にバンド名を FORBIDDEN に変更している。
80年代でのバンド結成以来、フォービドゥンは解散と再結成を2度繰り返しており、そのラインアップも何度か変更されてきた。
2回目の解散となった2012年活動休止時点では、1987年アルバムデビュー当時のオリジナルメンバーとして、Vo.のラス・アンダーソン(Russ Anderson)と Gt.のクレイグ・ロシセロ(Craig Locicero)そして Bass のマット・カマチョ(Matt Camacho)の3名が残っていた。
その後しばらくは音沙汰を聴かなくなっていたが、2023年4月突如フォービドゥンの公式インスタグラムアカウントが開設されバンドロゴ画像を投稿。これがフォービドゥン3度目の再結成か?!と界隈で少し騒がれていたようだが、どうやらこれは本当のようだ。オリジナルメンバーのVo.ラス・アンダーソンは業界を引退。後任としてノーマン・スキナーがヴォーカルを務めることになるらしい。

その後しばらくは音沙汰を聴かなくなっていたが、2023年4月突如フォービドゥンの公式インスタグラムアカウントが開設されバンドロゴ画像を投稿。
これがフォービドゥン3度目の再結成か?!と界隈で少し騒がれていたようだが、どうやらこれは本当のようだ。
オリジナルメンバーのVo.ラス・アンダーソンは業界を引退。
後任としてノーマン・スキナーがVo.を務めることになるらしい。
また新ラインナップでの具体的なアクションとして2024年5月に予定されているオメガフェスに
Wヘッドライナーとしての参加がアナウンスされている
さらに2025年リリースを目指してアルバムも制作中とか、、、
こちらはまだまだ先の話なので、ちょっとどうなるか不安もあるが期待して待ちたいところだ
さて今回紹介するのは彼等のデビューアルバム『Forbidden Evil』(結局アルバムタイトルはコレw)だが、この時期の ”スラッシュメタルバンドあるある” で実はデビュー前のフォービドゥンにもバンドに残らなかった大物メンバーがいた。
ギタリストとして結成時の中心人物でもあったロブ・フリン(のちに Vio-lenceを結成してスラッシュメタルシーンをともに盛り上げた。その後 MACHINE HEAD を結成してる)で、バンドを去る前にロブ・フリンが書いた楽曲3曲がそのままこのアルバムにも収録されている。オープニングを飾る M-1. ”Chalice Of Blood” と、アルバムタイトル曲の M-4. ”Forbidden Evil” そして M-7. ”As Good As Dead” がそれだ。
ロブ・フリンのあとは、このアルバムツアー後に脱退してテスタメントに加入するグレン・アルベレイ(Gren Alvelais)が後任ギタリストとなっている。
またこのアルバムでは、後にスレイヤー,エクソダス,テスタメントでも叩いている「スラッシュ界の重鎮ドラマー」ポール・ボスタフ(Paul Bostaph)がデビューしている。彼の重たくしかし速く手数の多い小気味よいドラミングはすでにこのアルバムから遺憾なく発揮されており、スラッシュメタル界で引っ張りだこのドラマーとなる理由がよく分かるプレイを聴くことができる。
特にアルバム冒頭から軽快に飛ばす M-1. ”Chalice Of Blood“ のスピード感、M-4. “Through Eyes Of Glass” の手数のアイデアは圧巻。
これがさらにライブパフォーマンスとなると、もはやあまりの速さに笑ってしまうほどw
当時のベイエリアスラッシュの熱いシーンが伝わってくる貴重なオフィシャル映像となっていて、そのパフォーマンスも最高だ。
このアルバムを引っさげたフォービドゥンは、1988年終盤から89年にかけてアメリカそしてヨーロッパを周り、Testament、Exodus、Holy Moses、Sepultura、Death Angel、Sacred Reich、Voivod、Savatage、Vio-lence、Dark Angel といった当時の綺羅星の如きバンド達とパフォーマンスを繰り広げプロモーションを行っている。
また本作は2008年に Century Media からリイシュー盤がリリースされ、1988年10月23日フィラデルフィアのトロカデロ・シアターで録音された4曲のライブテイクをボーナストラックとして追加された。
今回2023年の再結成が、彼等の新しいキャリアの1ページとなることを心から願っている。
Origin : | San Francisco, Bay Area, California, US ![]() |
Released : | 1988. 9. 30 |
Label : | Combat Records |
Producer : | John Cuniberti, Doug Caldwell |
Studio : | Alpha & Omega Recording, Studio 245 (San Francisco) and Prairie Sun Recording (Cotati) |