剽悍無類のヴァイキング節
#0009
北欧はスウェーデンからメロディック・デスメタル、いや、いまやヴァイキングメタルの代表格となった AMON AMARTH の 8th オリジナルアルバム。
HMV&BOOKS online AMON AMARTH – Surtur Rising(アナログ盤)前作7th『Twilight Of The Thunder God』では北欧神話の最高神オーディンの息子、雷神トールをモチーフとしいたがそれから3年。この8thアルバムでは世界を火の海にして焼き尽くしたという巨人スルトの物語を持ち出してきた(笑)
とはいえ堅苦しいコンセプトアルバムではなくひたすら頭を振ってられる AMON AMARTH 節だ。
勇壮で漢くさいリフとグロウルヴォイスに高揚感と哀切を煽るギターメロ。今日は一発かましてヤルぜ!とばかりに自らを鼓舞するような時に聴くにはこれ以上のものはない。これで奮い立たなきゃ、もう去勢された方がいいレベルだし(失礼)漢が血湧き肉踊るとはこういうことなのだろう。
本作ではそんな威風堂々っぷりを失うことなく、ある種の洗練というか、メロディック・デスメタルとしてアメリカ市場にも受け入れられそうな美麗なリフやメロディが絶妙に配されているように感じる。
実際このアルバムを引っさげて同年 Children of Bodom やフォークメタルの雄 Enciferum と共にワールドツアーをサーキットしている。
ブレる事なきベテランの余裕さえ感じるし本人達に一切の迷いも感じられないのは見事の一言。アルバムに付属のボーナス映像特典DVDには、そんな彼等のライブでの勇姿がたっぷり収められている。
このアルバムを聴いて、いま一度忘れていた牙を取り戻し焔の劍を振りかざしてみてはどうだろうか?
Origins : | Sweden |
Released : | 2011. 3. 29 |
Label : | Metal Blade, Sony Music |
Producer : | Jens Bogren |
Studio : | Park Studio (Ds), Fascination Street Studios (Gt. B.) |
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